株式会社三陽

卵形消化タンク外装工事

製品案内

三陽の目指すもの

外装構造の改良 〜特許の概要〜

新工法 機能改善点

  1. かしめ接合が災いする破壊のメカニズム
    在来工法の瓦棒工法は「条例」に定める、風圧力に対して充分耐えうるが、台風通過時の異常な風圧にハゼ接合部が破損した事例がある(右ページ下写真)。
    これは瓦棒工法が各々の鋼板部材を「かしめ」 により緊結させる為密閉状態となり、瞬間的に外装版内外部に気圧差が発生しやすくなる。このとき外に引き出そうとする負の力が作用する。局部的に外れた外装版は、部材相互がかしめてあるため負の連鎖により広範囲に破損する。
    新工法では、密閉されて無いため、外側への引っ張り力は発生しない。
  2. かみ合わせ接合はフレキシブル
    新工法での各部材間はフリーであり、振動・収縮・外部拘束等に対し、単体毎が吸収する。互いに干渉しないことから、組み立て作業時では、歪みや凸凹の発生が軽減され、優れた美観が確保される。
    化粧板と台座吊子相互にスライドしながらショックを緩和することから長期的耐久性を確保できる。
    又、トラブル発生においても単体で終結し小規模な被災に留まる。
    小型のタンクでは縦方向のアールが大きくなるため稀に化粧カバーが台座に密着しない場合が有る。その場合熱伸縮に影響無い程度にビス留めをする事がある。
    これまでの形式は外装版と化粧カバーとのカシメ構造であり、歪みが取りにくく強風により剥がれた報告がある。弊社が開発し実用新案特許を取得した形式は単体構造である。フレキシブルであり歪みを軽減し美観も優れ長期的耐久性を維持できる。小型タンクでは縦方向の曲げ半径がキツイことからビス止めが必要な場合がある。
  3. すぐれた取り替え作業性
    在来工法では修復作業時、部材接合方法が「かしめ」 の為、広範囲の作業にならざるを得ない。新工法では、部材1本単位でも交換が可能である。
    一度かしめた加工を施した部材は、二度と再かしめが出来ない為、材料の再利用は困難である。
    新工法では、作業に伴う部材解体が容易である。
    取り外し後の部材は、再利用が可能である。

※ かしめ …… 各部材を密着させ結合する。

特許の概要

新旧工法 対照表

 
在来工法
(瓦棒工法)
新工法
(三陽式工法)
新工法の特長
構成部材 4部材 3部材
台座吊子は一体型
使用材料と組立工程の
縮減。台座の強度性能を
向上させた。
接合方式 ※かしめ接合 かみ合わせ接合 接合部のフレキシブル
化を確保。
歪みや凹凸の無い優
れた美観性を実現。
長期的な、耐久性に
優れている。
破壊発生状況 広範囲に連鎖破壊 小規模で終結
リフォーム 修復は広範囲になる
材料の再使用は、不可
修復は小規模でよい
再利用が可能

特許の概要

外装工 構造図

特許の概要

作業工程

特許の概要

資料ダウンロード

取得特許

◎平成20年1月、外部構造において特許を取得しました。

特許の概要